医師・地域連携
子ども支援助成
‐子どものこえからはじまるアドボカシー活動‐

募集概要

趣旨

子どもの健やかな成長を実現するため、医師が地域と協働して行うアドボカシー活動(子どものこえの代弁者としての活動)に対して助成金の交付を行います

対象活動

次の要件をいずれも満たすものとします

  1. (1)小児科医、および子どもにかかわる医師が、その専門職の活動の中で得た「子どものこえ」を通じて明確化した、子どもの身体的、心理的、社会的な問題の解決を目的とする活動であること

  2. (2)小児科医、および子どもにかかわる医師が、地域と協働して取り組む活動であること

※上記の医師は日本国内の医療機関に所属しているものとします

※活動は、日本国内で行われる、非営利かつ公益性の高い、具体的なものを対象とします

※団体や個人そのものに対する賛助金、協賛金、年会費等は対象になりません

※地域とは、学校、行政、自治会、NPOなどとします

応募資格

次の要件をいずれも満たすものとします

  1. (1)活動を行う母体が2名以上で構成され、代表者、副代表者を立てること
  2. (2)代表者および副代表者のいずれも、小児科医もしくは子どもにかかわる医師であること
  3. (3)推薦者として認められる者から推薦を受けていること
  4. (4)申請する活動に関わる構成員が反社会勢力等に該当しないこと

※1回の申請期間中に代表者または副代表者からの申請は1回までとします

推薦者

推薦者として認められる者は次のとおりとします
取り組む活動分野に精通する専門家(医師、行政担当者、教育現場担当者など)や申請者の上長など

助成内容

(1)助成金額
: 1件70万円を上限
(2)助成の期間
: 1.5事業年度
(3)助成金の使途
: 活動に直接必要な経費
(4)交付先
: 原則、代表者もしくは副代表者の所属先の口座または申請団体の口座
(5)交付時期
: 交付決定後、すみやかに指定口座に振り込み
(6)非資金的支援
: 以下のとおりを予定・財団事務局との定期的な面談の実施・採択団体が集まり、協働や学びあいが生まれる機会の提供

応募方法

「子ども支援助成申請フォーム」に必要事項を記入のうえ、次の書類を同フォームよりアップロードしてください
(1)申請書(Excel/必須)
(2)活動の補足資料(PDF、Word、PowerPoint、Excel/任意)
※(1)は当財団ウェブサイトよりフォーマットをダウンロードし、記入してください

応募受付期間

2025年度の応募受付は終了しました


募集要項


応募フォーマット


実績

2025年度

企画活動名
VOICE(Voices Of Insightful Children's Expressions)
代表者名(所属)
丸山 大地(社会医療法人天神会まどかファミリークリニック 小児科医)
副代表者名(所属)
加藤 光樹(社会医療法人天神会まどかファミリークリニック 院長)
活動地域
福岡県
活動概要
医療的ケアが必要な子どもたちの「声なき声」に耳を傾け、その思いや表現を可視化する実践と、子どもの声を聞こうとする姿勢そのものが本人や家族、支援者にどのような変化をもたらすのかを探究する取り組みです。子どもを中心に思いを分かち合える地域づくりを目指し、医療・福祉・教育が連携して支えるツール「My Voice」を開発します。福岡県を拠点に企業や地域団体と協働しています。
企画活動名
「中学生のみんなに知ってほしいがんのはなし」プロジェクト
団体名
豊川市HPVワクチン接種検討委員会 (豊川市医師会内)
代表者名(所属)
佐々木 俊也(一般社団法人豊川市医師会 小児科医)
副代表者名(所属)
岩井 勝(一般社団法人豊川市医師会 理事)
活動地域
愛知県豊川市
活動概要
子宮頸がん予防として令和4年に再開されたヒトパピローマウイルスワクチンの接種者が増えない状況に対して、豊川市内中学生へがんについての正しい知識を伝え、自分にできることは何かを考えてもらう機会を創出します。医師会、保健センター、教育委員会、外部講師(NPO法人)が連携して、市内中学校でがんサバイバーによるがん出前講座を実施し、また学習用小冊子も作成します。命の大切さを学び、若い世代のがん・子宮頸がんはワクチンで予防できることを学び、ワクチン接種を促していきます。
企画活動名
パープルバスで届ける てんかんのある子どものこえ in 大阪
代表者名(所属)
温井 めぐみ(大阪市立総合医療センター 小児脳神経・言語療法内科 医長)
副代表者名(所属)
岡崎 伸(大阪市立総合医療センター 小児脳神経・言語療法内科 部長)
活動地域
大阪府内
活動概要
てんかんに対する誤解や偏見は根強く、過度な行動制限は子ども達の成長や自己肯定感に深刻な影響を与えています。私たちは、てんかんのある子どもや家族の「こえ」で装飾したパープルバスで大阪府内を巡回し、てんかんに関する正しい知識を広めることで、「私はてんかんです」と安心して言える社会の実現を目指します。実際の活動は、パープルデー大阪を母体に、四天王寺高等学校・中学校や近鉄百貨店と協働して行う予定です。
企画活動名
食物アレルギーと向き合う子どもたちの声から始める -ともに歩む支援のかたちを考える
団体名
熊本大学大学院生命科学研究部 小児科学講座
代表者名(所属)
緒方 美佳(熊本大学大学院 生命科学研究部 小児科学講座 特任教授)
副代表者名(所属)
城戸 淳(熊本大学大学院 生命科学研究部 小児科学講座 准教授)
活動地域
熊本県
活動概要
食物アレルギーのある子どもたちは、学校や地域で不安や制約を感じることがあります。本事業では、子どもや卒業生へのアンケートを通じて声を集め、教育・医療関係者と共有します。その思いをもとに、誰もが安心して「食べられる」環境づくりをめざし、地域全体で理解と支援を広げます。
企画活動名
先天性遺伝性疾患の成人移行期支援及び成人期医療の実態調査と支援
団体名
愛知県医療療育総合センター中央病院
代表者名(所属)
稲葉 美枝(愛知県医療療育総合センター中央病院 遺伝診療科 部長)
副代表者名(所属)
林 深(愛知県医療療育総合センター発達障害研究所 遺伝子医療研究部門 部長)
活動地域
愛知県
オンライン
活動概要
日本小児科学会から「小児期発症慢性疾患を有する患者の成人移行を推進するための提言」が出され、成人移行支援や成人期の医療について検討されていますが現状では十分とは言えません。成人期の健康管理の情報も不足しています。特に先天性遺伝性疾患は、多くの身体的な合併症や知的障害も伴い、小児期及び成人期に医療や福祉の支援を必要としています。モワット・ウィルソン症候群等の患者会の協力を得て当事者や支援者の声を聞き、疾患フォローアップガイドを作成し、先天性遺伝性疾患の当事者及び家族の生活の質の向上を目指します。

※代表者、副代表者の所属は採択時のもの ※敬称略